こんにちは。就労継続支援B型事業所 明石ぜろぽじです😊
「自分は前向きな性格じゃないから」
「もともと幸福を感じにくいタイプだから」
そんなふうに考えたことがある人は、少なくないと思います。
でも、近年の研究では
幸福感や well-being は、生まれつきだけで決まるものではない
という見方が主流になってきています。
幸福感を決めているものは、3つに分けられる
幸福や well-being に関する研究では、
人の幸福感に影響する要因は大きく次の3つに整理されています。
- 遺伝や気質など、生まれつきの要因
- 日常の行動や人との関わり方など、本人が選択できる要因
- 一時的な出来事(良いこと・悪いこと)
この中で注目されているのが、
「日常の行動や関わり方」が幸福感に与える影響の大きさです。
研究では、幸福感のうちおよそ4割は、日々の行動や考え方によって変化しうると考えられています。
つまり、幸福は
「完全に生まれつき決まっているもの」ではなく、
日々の積み重ねと深く関係している状態だと言えます。
幸福は「気分」ではなく「状態」
ここで大切なのは、
幸福や well-being が「いつも楽しいこと」や
「嫌な気分にならないこと」を意味していない、という点です。
研究で扱われている well-being は、
- 自分の人生に意味を感じられているか
- 社会の中で役割を持てているか
- 調子が悪いときでも立て直せる感覚があるか
といった、生き方全体の状態を指しています。
一時的に落ち込むことがあっても、
それだけで well-being が低いとは判断されません。
日常の行動が、幸福感に影響する理由
論文では、幸福感がどのような行動と関係しているかについて、
いくつかの研究結果が紹介されています。
その中で共通しているのは、
- 他者を助ける、支えるといった行動
- 感謝を伝えるなど、人とのポジティブな関わり
- 身体を動かす、生活リズムを整えるといった行動
こうした日常的な行動の変化が、幸福感の変化と関連していたという点です。
特別なことをしなくても、
「どんな行動を選ぶか」が積み重なることで、
心の状態や人生の感じ方が変わっていく可能性が示されています。
「幸福は才能ではない」と言われる理由
ここまでを整理すると、
幸福や well-being は、
- 前向きな性格の人だけが持てるもの
- 特別な成功を収めた人だけが感じられるもの
ではありません。
研究の立場から見ると、幸福は
生まれ持った性格だけで決まるものではなく、
日々の行動や人との関わり方によって左右される状態です。
その意味で、
幸福は「才能」よりも、
どう向き合い、どう積み重ねているかに近い
と考えることができます。
うまくいかない日があっても、幸福は失われない
研究では、幸福度の高い人ほど
「落ち込まない人」なのではなく、
- 落ち込んだあとにどう戻るか
- 自分をどう扱うか
を知っている傾向があることも示唆されています。
調子が悪い日があること自体は、
well-being の低下を意味しません。
大切なのは、
- 無理をしすぎていないか
- 助けを求められているか
- 自分の状態に気づけているか
といった、立て直す力です。
福祉や支援の視点から見た well-being
この考え方は、福祉や健康支援とも深く関係しています。
「病気ではないから大丈夫」
「介護が必要ないから問題ない」
そう判断されがちな人の中にも、
- 生きがいを感じられない
- 社会とのつながりが薄れている
- なんとなく消耗している
という状態の人は少なくありません。
研究では、こうした状態が長く続くと、
将来的な心身の不調や社会的孤立につながりやすいことも示されています。
最後に
幸福や well-being は、
特別な人だけが持てるものではありません。
また、
「いつも前向きでいなければならない状態」でもありません。
- 日常の行動をどう選ぶか
- 人とどう関わるか
- 自分の状態に気づけているか
そうした積み重ねによって、
少しずつ形づくられていく状態だと考えられています。
完璧を目指す必要はありません。
ただ、「どう生きているか」を
ときどき立ち止まって見直すこと。
そこから well-being は、静かに育っていくのかもしれません。


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