こんにちは。就労継続支援B型事業所 明石ぜろぽじです😊
現代の社会では「うつ病が増えている」という言葉をよく耳にします。
実際それは感覚ではなく、世界規模のデータとして明確に示されています。
2025年に Frontiers in Public Health に掲載された大規模研究
「Global, regional and national burden of depressive disorders among individuals aged 15–39, 1990–2021」
では、世界中の若年層〜中年層のうつ病の推移が詳しく報告されました。
この記事では、その中でも 日本を含む東アジアの傾向 にフォーカスしてまとめていきます。
●若年層で「うつ病の発症」が大幅に増加している
研究によれば、1990〜2021年の間で世界のうつ病発症数は 62% 増加。
その中でも、最も増加が大きかったのが 15〜19歳 という若者でした。
東アジア(日本・韓国・中国)も同様で、都市化・競争社会・SNSとの付き合い方など、現代特有のストレスが影響しています。
特に東アジアでは:
- 受験・進学のプレッシャー
- 家族からの期待
- SNSによる比較と承認要求
- 友人関係の複雑化
- 自分の感情より「成果」が評価される文化
といった要因が、若者の心理的負担を強めています。
●日本を含む東アジアでは、「発症するが相談できない」というギャップが大きい
GBD の統計は “診断されていない人も推計” されているため、
実際の診断件数よりも「真の発症率」を反映しています。
東アジアの特徴:
- 実際の発症率は高いのに、受診率は低い
- 「うつ病=弱い」という文化的イメージによるスティグマ
- 周囲に相談しづらく、症状が長期化しやすい
- 職場や学校で“メンタルヘルスの許容度”がまだ低い
特に男性は、症状を隠す傾向が強いことも知られています。
●2030年以降も、東アジアのうつ病は増え続けると予測されている
論文では、2050年までの予測モデルも示されています。
結論としては、次の通りです。
「若年〜中年層のうつ病は、今後も確実に増加する」
その背景には:
- 少子化と経済不安
- 孤立しやすい都市型のライフスタイル
- 仕事のオンライン化
- 情報過多と刺激の洪水
- 人間関係の希薄化
- 座りがちな生活と運動不足
など、複数の社会的・生物学的要因が絡んでいます。
●なぜ今、“身体性”と“つながり”が大切なのか?
今回の研究は医学的データですが、読んでみると
「人間らしい生活が失われつつある」 という現代の姿が浮かび上がります。
- 人と比べ続ける世界
- 本音を出しづらい文化
- 感情より成果が優先される社会
- 身体感覚より“情報”が中心の生活
これらは、うつ病のリスクを高める環境と一致します。
だからこそ、
運動・呼吸・姿勢・身体の使い方を整えることが、メンタルの安定に直結する
という考え方は、より重要性が増しています。
身体と心はセットです。
運動や身体感覚トレーニングが「予防医学」として注目されているのは、
こうした世界的トレンドとも一致しています。
●まとめ:若者のうつ病は“時代の問題”
「うつ病は増えている。特に若者で。そして東アジアは例外ではない」
大切なのは、これは「個人の弱さ」ではなく、時代背景によって作られた環境要因だということ。
だからこそ、身体性の回復、コミュニティのつながり、適切な支援、そして自分の感情を扱う力がこれからの時代のメンタルヘルスにとって不可欠です。


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